もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。



でもその睨みは、一般の人がやられたら震え上がるくらいに鋭い。


「よしこれだ!」

「んー慧斗」

「ん」


神楽が抜くのを確認してあたしは慧斗を呼ぶ慧斗はすっと手のひらで広げたトランプをあたしに向ける。


ぶっちゃけてジジ抜きだからどれが最後に残るか分からないのに何故か選ぶカードを悩んでしまう。


慧斗は黙ったままカードを見ている。
ゆっくりカードに手を伸ばす。
そろそろと、カードに指先が触れる……所まで着たとき、ガタン!!と大きな音に邪魔をされた。


「慧斗!!!」


そのままの状態で音のした方を見ると、肩で息をしながら、ドアに手を置いてる女の子。


金髪で、いかにもな感じの。


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