もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
「夜しか暴れない族なんておかしいだろ?昼に喧嘩しないってさーしかも連中の顔、分かんないし」
捜しようがないのよ。
「それに、ムカつくんだよ。そんな奴らがトップなのが」
だからさ、潰して俺らがトップになる。
「…………あたしが教えるとでも?」
「簡単には教えてくれないかも」
ニコォッと金髪は笑うと、月の腹に蹴りを入れた。
「っかはっ」
「月ちゃん!!」
ゴホゴホと咳をしながら月ちゃんは、金髪を睨んだ。月ちゃんは泣かない。痛いだろうに。
これが、この世界?
「ほら、いいなよ」
「誰が………っが、」
「痛いでしょ?楽になりたいでしょ?」
げしげしと加減なしに金髪は月を蹴り続ける。