もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。



「ハハハッ、最低か……最高の誉め言葉だ」

「っ」

「君も災難だねぇ……コイツと一緒に居たから巻き込まれて」


金髪はあたしに手を伸ばしてきて顎を掴む。


「俺らはね、何でもするよ?暴走も喧嘩も薬も…………」


刹那、視界が反転した。
パチパチと瞬きをすれば、見えるのは天井と金髪の顔。


「勿論、レイプとかね」


ニヤリと笑う金髪にあたしの背中に冷たいものが滑り落ちる。
カタカタと無意識に体が震えだした。


「っやめろっ雪那を離せ!!」

「うるさいなぁ」


金髪は、周りに目配せする。周りは、無言で月の方に向かう。


「よく見れば、かなり可愛いよね、君」


舌なめずりするように見られる。


「っ」

「っ離せ!!雪那っ」


< 154 / 287 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop