もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
「ハハハッ、最低か……最高の誉め言葉だ」
「っ」
「君も災難だねぇ……コイツと一緒に居たから巻き込まれて」
金髪はあたしに手を伸ばしてきて顎を掴む。
「俺らはね、何でもするよ?暴走も喧嘩も薬も…………」
刹那、視界が反転した。
パチパチと瞬きをすれば、見えるのは天井と金髪の顔。
「勿論、レイプとかね」
ニヤリと笑う金髪にあたしの背中に冷たいものが滑り落ちる。
カタカタと無意識に体が震えだした。
「っやめろっ雪那を離せ!!」
「うるさいなぁ」
金髪は、周りに目配せする。周りは、無言で月の方に向かう。
「よく見れば、かなり可愛いよね、君」
舌なめずりするように見られる。
「っ」
「っ離せ!!雪那っ」