もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
月は、自分に近付こうとする男達に足で攻撃しながら叫ぶ。
あたしは、金髪に馬乗りにされていて動くことが出来ない。
「うるさいなぁ……黙らせろ」
金髪が煩わしそうに眉を寄せ、仲間に言うと、一人が月の横っ面を叩いた。
「っ」
「たく、黙ってろよ」
その叩いた男が月に乗っかる。
「月ちゃん………!!」
「っ雪……っ」
「やっと大人しくなったみたいだね」
煩くなるのは啼いてる時だけでいいよ。
金髪は、あたしを見下ろすと、服越しに体の線をなぞるように厭らしい手つきで撫で始める。
「っ……」
下に降りていく手が触れる度に悪寒がする。