もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。



「やめろ……雪那に触るな……!!」


消え入りそうな声で、月はあたしを助けようとしてくれる。
でも、それをする度に月は傷付く。


それは、嫌。


「…………」


金髪の手が、剥き出しの太ももに触れると一瞬ビクリとしてしまった。
ニヤリと金髪の笑みが深くなる。


「大丈夫、気持ちよくしてやるから」


金髪は、あたしの首筋に顔を埋めた。髪があたしの頬を擽る。
首筋に僅かな痛みを覚えながら、あたしは、ゆっくりと目を閉じた。目を閉じると浮かぶのは慧斗の顔。


どうしてだろ………慧斗……


助けて、と小さく思った時、月の焦りを帯びた声が聞こえてきた。


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