もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。



ナイフを持つ手が、震えているような気がした。


「………覚悟は出来てんだろうな」

「なんでだ?なんでこんな奴らに俺は負けるんだ………負けるはずない!!!」


あああっと奇声を上げながらナイフを構え慧斗に突っ込んでいく。


「慧斗!!伏せて!!」


慧斗も応戦しようとしていた時、慧斗の背後から聞き慣れた声が聞こえてきて、慧斗はその通りに体を低くする。


シュッと慧斗の頭上を何かが通り過ぎた。
それは、ガツン!と良い音をたてながら見事金髪の頭に命中した。


「ストライーク!!」


ガッツポーズをする奏。
よく見てみると金髪に命中したのは歪だが鉄の塊。


殺意がなかったらできないと思う。


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