もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
「………ぅ」
金髪は、頭から血を流しながら呻き、地面に爪を立てた。
慧斗は、意識朦朧としている金髪に近寄ると、何も言わず思いっきりその腹に蹴りを入れた。
「っ」
金髪は、絶えきれなくなったのかプツリと意識を飛ばした。
「キラーラビット制圧」
奏、遠矢、神楽………慧斗。
「………雪那」
慧斗は、あたしをその目に映すと真っ直ぐあたしの前まできて、両膝を地面につけた。
そして、そろそろとあたしの頬に手を伸ばしてくる。
「雪那っ………大丈夫か?」
「うん大丈夫………」
頷くと、ぎゅうっときつく抱き締められた。