もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。



先生から聞く慧斗はあたしの知っている慧斗とは別人のようだった。


あたしが、慧斗を変えた?
こんなあたしが?


「………あたしは、そんな誉められるほどのことなんか」

「現に変わったじゃないか、慧斗は」

「………」

「あいつなりの幸せを手に入れたからだと思う」


先生は、先生じゃなく、一人の父親の表情をした。


「だから、俺は雪那ちゃんにはあいつの側に居てほしいと、思ってる」

「………先生、」

「小さな事は考えなくて良い。何も考えずただその心が、魂が望むように過ごせばいいと、俺は思うよ」


先生の優しい言葉が心に響く。


先生は、あたしに居場所をくれようとしているんだね。


心が、魂が望むように………


あたしは……


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