もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
くっ苦し………
手加減無しに抱きつかれたあたしは、苦しくて息が出来なくなる。
「………雪那から離れろ、姉貴」
途端あたしの体が引っ張られ圧力が無くなって息が出きるようになる。
ほうっと息をついてあたしは慧斗に抱き寄せられているのに気づく。
「いいじゃない!!小さい男ね!」
「………アメリカに帰れ」
「ざんねーん!もう帰りませーん」
「………」
慧斗が苛立ってきているのが伝わってきた。
どうして、素直じゃないなぁー。
やれやれと肩を竦めた。
「あっそうだ自己紹介まだだったわね。私はそこの不良の姉の由紀子。よろしくね」
由紀子さんは満面の笑みを向けてくれたのであたしも笑顔を返した。