もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
「………そうかも」
寂しかった。
これからもっと寂しくなる。
「………本当にどうした」
素直なあたしに不審がる慧斗。
あたしは首をふると、慧斗の肩に顔を埋める。
「慧斗、センター何時だっけ」
「あー来週の月曜日からだったな」
「来週………」
今日が木曜日。後4日。
「………頑張ってね」
あたしは、慧斗から離れると笑った。慧斗は、あたしの目をじっと見つめ、それから小さく頷いた。
「邪魔してごめんね」
「雪那……」
「飲み物、持ってくる」
何か言いたげな慧斗にすぐに背中を向けるとあたしは飛び出すように部屋を出た。それから、携帯を取り出してアドレスを呼び出す。