もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。



カタカタと文字を打って、そのアドレスに送信。
携帯をポケットに直すとあたしは慧斗の飲み物を取りにリビングに行く。


そのアドレスから、返事が返ってきたのは、夜が耽ってからだった。




――――――――――
―――――――



それから一週間後。
センター試験が終わった慧斗は、二次試験に向けて対策を始めた。
センターでの自己採点は思った以上だったらしく、少し余裕があるようだ。


そんなその週の土曜日。


「雪那」

「ん?」

「出掛けるか」


コートを手に慧斗はあたしにもコートを寄越しながら誘う。
反射的にそれを受け取ってしまう。


「勉強、いいの?」

「たまには休みも必要」


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