もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
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今まで神様の事恨んだことなかったけど。あたしは初めて神様を恨みました。
「――――あんた本当にバカ」
「月ちゃん………せめてアホがいいな」
「どっちも一緒だし」
はぁ、と溜め息をつかれた。
あたしは苦笑するしかない。
夜半過ぎ、今日の久しぶりのお出掛けに疲れてしまった慧斗はぐっすり眠っていて、お母さんも先生も休んでいる。
由紀子さんは仕事らしい。
あたしは、こっそり家を出て、近くのコンビニに来ていた。そこであたしを待っていたのは機嫌悪そうな月。
「………本当に行くわけ?」
「うん」
「荷物は」
「財布さえあれば十分」
遠くに行くと言うのにあたしは財布しか持っていなかった。