もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
「お帰りなさい!!総長!」
「こんにちはー!!」
何十人もの男達が慧斗に向かって頭を下げる。
黒黒黒、黒一色だ。所々に明るくはないが、茶色が混じってるくらいだ。
うわー、人一杯………って
「総長?」
「あ?」
「総長って何?」
首を傾けて慧斗を見上げると、慧斗は、けろりと答えた。
「総長は、そのまま頭って意味だ。」
「頭………ここは……?」
「黒龍の溜まり場だ。」
黒、龍……?
「暴走族だよ」
暴走族。へぇ、暴走族ね……って暴走族?!