もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。



洋服を着替えた慧斗は、あたしの隣に腰を下ろした。


「研究を続ける」

「そっか」

「いいか?」


恐る恐る聞いてくる慧斗に勿論と返事をする。


「………まだ時間がかかりそうだ」


溜め息混じりに出された言葉にあたしは笑みを浮かべる。


「急がなくていいよ」

「雪那……」

「慧斗が病気になったら困るし」


慧斗のペースでしていけばいい。


慧斗は、アメリカで医学の研究をしている。主に目の。


あたしの病気についての研究。


あたしのためにって事はとても嬉しいけど、あたしはもういい、て思ってるんだ。


「慧斗が決めたなら何も言わないけど、他の方へはいかなくてよかったの?」


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