もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
『なぁなぁ慧斗!』
『なんだよ』
『授業終わったか!?』
今日はやけにテンションが高いようだ。ぐらぐらと体を揺すられて、若干苛立ちを覚えたがそれをグッと抑える。
『終わったけど』
『まじー!!俺も!!』
『っ』
きーんっと耳元で大音量で叫ばれた。
鼓膜がいつも以上に震え、頭が痛くなる。
くそ野郎……殴るぞ。
耳を押さえながら、ギロリと睨むが、ジョンはどこ吹く風だ。
何だか分からないが、はしゃいでいる。
『じゃあ、行くぞ!』
『………は?』
どこがどうなって行くぞ、だよ?
ルンルンと今にもスキップをしそうなジョンを呼ぶ。
『どこ行くんだよ』
『ん?ご・う・こ・ん♪』
………は?
俺は耳を疑った。