もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。



他の奴がどう思っていようが関係ない。


『とにかく、行かないからな』

『慧斗~!!』


べったりとくっついてくるジョン。
振り払おうとしても後ろから首の前に手を持ってきてズルズルと体重をかけてくるから振り払えない。


あー鬱陶しい!
早く帰りたいのに


『離せ』

『行こうぜ行こうぜ~』

『却下』

『何でだよ~彼女いるのかよ~?』


いないだろう~?見たことねえし


俺は、本日何回目かのため息をついた。


『………いるし』

『は……?』

『だから……「慧斗!」』


大切な女、いるからと言おうとした俺の耳に今はここにいるはずない、愛しい女の声が聞こえてきた。


『え……誰、あの美女』


ポツリと呟いたジョンの後、声のした方を見た。


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