もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
「等価交換、だよ」
奏がニコッと答える。
「等価交換?」
「そ」
「………あたしバイク乗れないし、喧嘩も出来ないよ」
等価交換出来ないじゃん、と言うと慧斗があたしを呼んだ。いつの間にか慧斗は奥にある黒いソファーに座っていて、あたしはおずおずそこに向かう。
「そういうのは女のお前にやらせるわけないだろ」
「わっ」
グイッと腕を引っ張られてバランスを崩したあたしは見事慧斗にダイブ。
ギュッと腰に腕を回されて抱き締められた。
「ひゅー、総長だいたーん」
「うるせえよ神楽」