もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
今日の夕方辺りでさよなら、のつもりだったんだけど。
「お前は、今日から黒龍の一人だ」
「黒龍の姫だね」
「…………は?」
慧斗と神楽に言われて、あたしはきょとんとしてしまう。
黒龍の一人?姫?
「つまり、総長の女だ」
「慧斗の……女……?」
ってはい?!どこをどうやってそんな展開になったの?
「どどど、どうして?!」
「等価交換、だよ」
混乱するあたしにさっき言ったでしょ?と奏が言う。
等価交換?あ、そうか!
「これを含めて、あたしの等価交換?」
首だけを動かしてあたしは上を向く。
「そうだ」
「そーかそっか!なら分かった」
なんだ等価交換か。早く言えばいいのに。