もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
「………総長」
「なんだ」
「こいつ、よく今まで生きてこれましたね………」
何故か大吾に憐れんだように見られた。
「大吾、いいんだよ」
奏が大吾に近寄るとにっこりと………黒い笑みで笑ったように見えたのはあたしだけ?
「奏さん、腹黒いっす」
「褒めないで」
褒めてないよ、それ。
「これからよろしくなぁ?」
神楽と遠矢二人と握手をする。
………そういえば、こんな風に年代の近い誰かとおしゃべりするの、久しぶりだな。
あたしは、握った後の手をマジマジと見て、思わず頬を緩める。
「雪那、どうした」
「ん?なんか、嬉しいなって」
「嬉しい?」
「久しぶりにおしゃべりしたから」