もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
どうして?と聞くと、知ってた方が都合がいい、と言う。
「あたし、学校行ってない」
「は?不登校?」
「違う。入学試験受けてない」
だから、行ってないとあたしは言う。
「じゃあ、日中は?」
「ぶらぶらしてる」
綺麗な場所を探しながらね、と言うと、慧斗と奏以外の三人の顔が険しくなる。
「それ、毎日?」
「日課だもん」
「………総長」
「分かってる」
慧斗は、神楽に頷くと、あたしに行くぞと言って部屋を出て行く。
あたしは、慌ててついていこうとして、奏に呼び止められる。
「なぁに?」
「………気をつけてね」
「?うん」
なにを気をつけるのか分からなかったけどとりあえず頷いた。