もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
無言だが、目だけで責めてるのか分かる。
今すぐ逃げ出したい……!!
だけど逃げ出せない。
「………同情か?」
お父さんが静かに声を出した。
「違う」
「………後で私の部屋に来なさい」
それだけ言うと、お父さんは引っ込んでいった。
物凄く行きたくないんですけど
「雪那、とりあえず着替えよう」
「あたし服ない」
「………お前はそのままでいい」
何せ家に入る前に連れ出されたからね。お金やら何やら全部家だよ。
まさかこんな展開になるなんて誰が思っただろう。
あたしは、慧斗に言われるままついていった。
「慧斗」
「あ?」
「あたし、本当にここに住むの」