もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
[第四章] 学校→逃亡
私立北陽高等学校。
そこは県一の有名進学校でした。
「………なぜに?」
「は?」
「不良の慧斗が頭良い学校いるの?」
結構失礼なことを言ってるのはわかっているけれど、県一強い不良=馬鹿不良学校というのが相場だと思っていたから。
案の定慧斗は、眉間に皺を寄せた。
「不良で食っていけるわけないだろーが」
ビシッと額を弾かれた。
「痛い………ですよね」
「あくまで黒龍は俺の中心じゃない」
中心じゃないが、俺には必要不可欠な大切な場だ。
「そうなんだ」
「俺の他に大吾を含め幹部全員この学校だ」
えっ奏も神楽も遠矢も?!
凄いね……
「あ、だから皆黒髪なんだね」
納得!