もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
「そういうことだ」
「でも、喧嘩?とかどうするの」
「ここはこの学校の生徒以外立ち入り禁止だ。」
門には警備員もいる。
下手に乗り込んできたらすぐに警察行き。
「ほかの連中もそれなりに良い学校に行ってるからな」
だから心配はない。
暴れるのは夜だけだ。
「ほー」
「さっさと理事長室に行くぞ」
「先……お父さんがいるの」
理事長って言ってたもんね。
でも凄いな。医者に理事長。先生も大変だ。
だけど慧斗は、親父はいないと答えた。
「どうして?」
「医者の方が忙しいからな。理事長は形だけ。実際は兄貴がやってる」
お兄さんもいるんだ。