もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
慧斗には、理事長室まで送ってもらい、そこで別れた。
何かあったら3-5に来ればいいと優しい慧斗に、あたしは安心した。
「君が、御堂雪那さんだね」
理事長室のドアをノックしてから中に入ると、慧斗に似た男の人が待っていた。
「はい」
「親父から聞いてる。慧斗の彼女らしいね?」
にっこりと紳士的な笑みを向けられた。
「彼女……?」
「あれ?違うのかな?」
「よく分かんないです」
理事長先生は、まぁいいや、と席を立つ。
「とりあえず、俺は相沢愁斗。ここでは理事長だけど、家ではお兄ちゃんで良いからね」
「はぁ……」
「じゃ、君のクラスだけど……」
―――コンコン