もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。



「あれって慧斗」

「有り得ない………」


あんな姿見たこともないよ、皐月がぼやく。
慧斗って………


「あ、でいいって?」

「あーいろいろ約束事言われたけどいいって」

「良かった!!」


千穂は、歩きながら今にも飛びそうなくらい喜ぶ。


「どこに行くー?」

「んーやっぱあそこでしょ!」

「あそこ?」


楽しそうな千穂と皐月。
あそこの意味がわからないあたしは、首を傾ける。


すると、二人はあたしを見るなりニヤリと笑った。
反射的に一歩下がる。


「な、なに……?」

「気になる?」

「い、一応……」


怖いよ二人とも……


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