もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。



するとふふふっとタイミングを合わせて笑う二人。


「ついてからのお楽しみだね!」





―――――――
―――――


「お楽しみってここ?」


あたしは、目の前に広がる光景に、思わず言ってしまった。


「あれ?来たことあるの?」

「………あたし、かなり田舎者扱い?」


あたしの両側にいる千穂と皐月は、まっさかぁ!と大声で笑う。


ごまかしたって無駄なんだから。


「んーじゃあ、別に駅前でも良かったかもねー」

「駅前は行ったことないや」

「へ?ここは来たことあるのに?!」


驚く千穂にあたしは頷く。


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