もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
制服を着て、今日の大半を学校という場所で過ごした。その間、綺麗な景色を見ることが出来ただろうか。
友達は出来た。開拓は出来たが、先生に言われたから行っただけ。
「勿体無い、よね………」
言われるまま学校にも行ったけれど、今までの生活からしたらその時間は明らかに無駄な時間になる。
学校に行ってる時間はあるの?
このまま慧斗に連絡したら、明日もまた学校に行かなくちゃいけなくなるだろう。
「…………」
あたしは、通話ボタンに当てていた指をずらして電源ボタンを長押しした。
ふっと消える画面。
「戻ろう」
あたしはポケットからiPodを取り出してイヤホンをつけた。
そうだ、なに呑まれかけているの雪那。あたしにはあたしの自由がある。だれにも指図されたらいけないじゃない。