もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
汚れるのも気にしないであたしは丘に座り込んだ。制服だと言うのも気にしないで胡座をかく。
ポツリ、ポツリと明かりが灯っていく街。
「………創られたものもなかなか?」
足首を掴んで体を前後ろに動かす。
太陽なんてとっくに沈んだ。
携帯は電源を切ったまま。
「明日からまた旅に出よう」
今度は少し遠くに、行ってみようかな。お金の心配はいらないし。
明日からの計画を立てながらあたしは街を眺めていた。
すると、遠くでバイクの派手な音がした。音の大きさからしてきっと改造車。
公害だ。
バイク音は、どんどん近付いてくる。
初めは気にもしていなかったけど、イヤホン越しにでもうるさい音に思わず振り返る。