もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
[第五章] 囚われの姫
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氷のように背中が冷たくてあたしは、ゆっくりと目を覚ました。
目を覚ますと見慣れないコンクリートの天井。
「ここどこ………っ」
刹那、腹部に走る鈍い痛み。
そして思い出す。
「あの、金髪っ………」
あたし女なのにあんな強く………この世界は男女平等なのかな……
はぁぁ、とため息をつくと増す痛み。呼吸する度に痛む。
息したくない……
がっくりと冷たい床に倒れ込む。
すると、ガラガラと音を立てながら扉が開いて、金髪頭と赤色頭が入ってきた。
金髪はあたしをみるなり破顔する。