もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
「起きたみたいだね」
金髪と赤色はあたしに近付くと腰を屈めた。赤色の方があたしの顎を掴み上を向かせる。
「ふ~ん………なかなかじゃん」
品定めをするかのように見られて気分が悪くなった。
「止めとけ。大事な人質なんだから」
金髪が赤色の肩を叩くと、赤色は顎から手を離した。
ギッと二人を睨みつけると、金髪が笑う。
「君、自分の立場分かってる?」
それは、面白いからの笑いではなくて、冷たい笑み。
「なんで連れてきたか分かんないけど、解放してよ」
「ダメ。黒龍を潰すまで」
「その黒龍?とあたしは何の関係もない」
あたしを巻き込むな、と言うとおかしいなぁーと金髪は首を傾けた。