LOVE☆PIECE

屋上で私、ってわかったはずなのに


何食わぬ顔で


「初めまして!!

三年の芹沢宵吾です。

君が天宮サツキちゃんかぁ。


いやー話しには聞いてたけど本当に美人だね(^皿^)

よろしくね♪」


なんて抜かしやがって。

満面の笑み、

甘いわ。私は騙されない。



「……どうも」


短く言うと、


「つれないなぁー

クールビューティーだなぁー」



横でうるさく反応する。

私はそれを見ていた館山を睨みつけた。

どうにかしなさいよ、これ。


館山は肩をすくめて片手で私を拝む仕草をする。


ユウ君にもにこやかに挨拶しつつ

遥香が部室に入って来ても、微笑みながら見ているだけで
何も言わなかった。
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