LOVE☆PIECE
ふぅ、
先輩はふいにため息をつくと
私を振り返った。
漆黒の瞳にまっすぐに見つめられて
思わずドキッとする。
「悪かったな、日野、
こいつはいつもこんな調子だから気にしないでくれ。
じゃ、
俺帰るから、
明日頑張れ」
淡々とそう言うと、
先輩は芹沢さんの襟足を掴んで
引きずるようにしてドアを開けて出て行く。
「あ~ぁ、
ここまでかぁ、残念。
遥香ちゃーん。
またね~~」
引きずられていく芹沢さんは
子供みたいに唇をとがらせながらも
私ににこやかな笑顔を見せて手を振っていた。(^^)ノ