LOVE☆PIECE
「そんな怒るなって、いつものことじゃん」
明るい声が応える。
「……また、
なんかあったのか?」
急に心配そうな声を出す館山。
「……何もねぇよ。
お前んとこの新人、可愛いってウワサだし。
お前が最近、柄にもなくウキウキしてるって聞いたから、覗きに行っただけ」
館山の深いため息。
「そりゃ、
確かにお前は幽霊と言えど部員だし、
あいつらの先輩にはなる。
けどな、
お前のいつものファン共じゃないんだから
抱きついたりとか軽々しくすると
普通にひく。
ひかれて辞めちまったらどう責任とってくれんだよ」