僕の初恋(仮)
何だか気まずいな・・・

若い女の先生なんて初めてだ。


寧ろ、怖い男の先生の方が良かった気がする。

・・・そうでもないか。

荷物を下に置いて、席に着いた。


並んだ2つの机を挟んで対面した形での授業。


水野先生はファイルやらプリントやらを見つめては何かを書き込んだりしている。



・・・今時珍しい、黒い髪。

しっかりと後ろで一つに束ねられている。


プリントに向かう表情は、少し厳しそうに見える。

さっき挨拶した時は感じなかったのに。

笑顔だったからか?



案外、厳しい先生かもしれない。

あ、でも目が切れ長だからそう見えるのかも。



俺は思わず、チラ見をしながら想像を膨らませた。
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