僕の初恋(仮)
「結城君は、来ないのかしら」
先生のその言葉に時計を見やれば、開始から既に15分を過ぎている。
「ちょっと確認してくるね」
先生は席を立った。
その事をきっかけに、ある事に気がつく。
・・・俺、真面目じゃね?
夏期講習がグダグダだったからか、たった15分集中して授業を受けてる事が何だか凄い事に思えた。
まあ、勿論
新しい先生相手に我が儘や逃げが利かない事が理由なのだが
一番の理由は、あのうるさい結城が居ないことにあった。
あいつ初日から遅刻かよっ
戻って来た先生の言葉で打ちのめされた。
「結城君、今日お休みだって」
初日から休んでんじゃねーよ!
「えぇ、て事は、先生とマンツーマンかよ」
思わず言葉に出してしまい、ハッとする俺に
先生は分かり易い程の作り笑いを湛えた。
「良かったわね、先生を独り占めだなんて」
クールな見た目によらず、ドッキリな言葉を吐いてくれるな、
この先生・・・
一瞬でも勉強とは違う方向に『独り占め』を想像してしまった自分が情けない。
先生のその言葉に時計を見やれば、開始から既に15分を過ぎている。
「ちょっと確認してくるね」
先生は席を立った。
その事をきっかけに、ある事に気がつく。
・・・俺、真面目じゃね?
夏期講習がグダグダだったからか、たった15分集中して授業を受けてる事が何だか凄い事に思えた。
まあ、勿論
新しい先生相手に我が儘や逃げが利かない事が理由なのだが
一番の理由は、あのうるさい結城が居ないことにあった。
あいつ初日から遅刻かよっ
戻って来た先生の言葉で打ちのめされた。
「結城君、今日お休みだって」
初日から休んでんじゃねーよ!
「えぇ、て事は、先生とマンツーマンかよ」
思わず言葉に出してしまい、ハッとする俺に
先生は分かり易い程の作り笑いを湛えた。
「良かったわね、先生を独り占めだなんて」
クールな見た目によらず、ドッキリな言葉を吐いてくれるな、
この先生・・・
一瞬でも勉強とは違う方向に『独り占め』を想像してしまった自分が情けない。