僕の初恋(仮)
「お先に失礼します」
他の先生に挨拶をして、先生はタイムカードを押す。
「先生、名前なんて読むの?」
タイムカードには先生の下の名前も書かれていた。
しかし、あまり見かけない組み合わせで読み方が分からない。
「ふふ、なんて読むと思う?」
書かれていた文字は、
『水野 雪夜』。
「ゆきや?せつよ?・・・せつよって、なんか変だな」
隣で先生がふっ、と吹き出した。
「だって、簡単な漢字だけどあんま見ない名前だから」
俺は弁解するが、先生は可笑しそうに笑ったままだ。
雪・・・「せつ」か「ゆき」か、しか読み方ないし・・・
夜・・・「よる」か「や」か・・・あと何かあったっけ?
タンタン、と階段を下りながら振り向くと、口を抑えながら肩を震わす先生の姿があった。
「え?そんなに面白かった、俺の予想」
「すっ・・・ごいツボに嵌まった。『せつよ』って・・・誰、」
そう言って顔を赤くしながら笑っている。
「だって、読めねーんだもん」
俺も何だか恥ずかしくなって、顔が熱くなってきた。
『せつよ』。
確かに・・・変だし、笑える。
他の先生に挨拶をして、先生はタイムカードを押す。
「先生、名前なんて読むの?」
タイムカードには先生の下の名前も書かれていた。
しかし、あまり見かけない組み合わせで読み方が分からない。
「ふふ、なんて読むと思う?」
書かれていた文字は、
『水野 雪夜』。
「ゆきや?せつよ?・・・せつよって、なんか変だな」
隣で先生がふっ、と吹き出した。
「だって、簡単な漢字だけどあんま見ない名前だから」
俺は弁解するが、先生は可笑しそうに笑ったままだ。
雪・・・「せつ」か「ゆき」か、しか読み方ないし・・・
夜・・・「よる」か「や」か・・・あと何かあったっけ?
タンタン、と階段を下りながら振り向くと、口を抑えながら肩を震わす先生の姿があった。
「え?そんなに面白かった、俺の予想」
「すっ・・・ごいツボに嵌まった。『せつよ』って・・・誰、」
そう言って顔を赤くしながら笑っている。
「だって、読めねーんだもん」
俺も何だか恥ずかしくなって、顔が熱くなってきた。
『せつよ』。
確かに・・・変だし、笑える。