僕の初恋(仮)

出会いの前触れ

冬休みが始まった。



俺はまず、二度寝をした。

部活は午後からだ。




その時に、夢を見た。

大きな川が目の前を流れていく。

俺は土手から、ただじっと見つめた。

川には鉄橋が架かっている。


電車が走って行くのを見て、そこで目が覚めた。




時計は10時を回っていた。

川も、鉄橋も、目の前を通り過ぎる人も、
余りにも鮮明に焼き付いたので、しばし呆然と、浮いたような感覚で居た。


見た事のない場所だったなぁ。



俺は暖かい布団から抜け出し、居間へと降りていった。
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