Dear...
「珍しいな、お前から聞いてくるなんて」

「何となく。授業中、考えてたんだ」

「哲学か、ホモとヘテロ」

「それそれ」
別にその言葉から連想した訳でもないのだが、合わせられるもなは合わせておくべきだろう。

「別にさ、差別する必要性なんて感じないよ。好きなものが好きならそれでもいいんじゃない?それこそ、現世で結ばれないなら」

「せめて来世で結ばれるように」

孝司の言葉を遮ると、孝司は「そうそう」と笑った。
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