Dear...
「メール、ありがとう」
「良いって、純粋に応援したかっただけだし。何よりさ、お前にはいつもお世話になってるしさ」
「…お世話にって」
「あのさー」
孝司がこともなげに言った。
「俺は悠希のお陰で生きてるなーって」
心底、驚いた。むしろ表現するなら、ビビった、という言葉の方が相応しいかもしれない。
「何、いきなり」
「いや。悠希が居なかったら多分俺、自殺してたなって」
「縁起でもないなお前。俺もお前に―」
助けられてるよ。果たしてその言葉だけで足りるのかは分からない。
< 48 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop