愛しのマイ☆ドクター

最後の願い

ブログの更新はそこまでだった





体力が落ちていて薬の副作用もきついはずなのにずっとブログを書き続けていた美羽のことを思うと涙があふれてきた





僕は彼女に対してとても残酷なことをしていたのかもしれない・・・





彼女は僕の返事を待っていたのだ・・・





ちゃんと言うべきだったのだ





年齢だとか立場だとかにとらわれていないで



僕の気持ちを伝えるべきだったのだ





少なくとも美羽は勇気を振り絞ってそうしてくれたのだから・・・





美羽はいつも明るくふるまっていたから

僕はそれにつけこんでずっと医者としての体裁をつくろっていたんだ・・・






本当はそうじゃなかったのに・・・





美羽のことが大好きで・・・





愛していて・・・





抱きしめたくなっていたのに・・・









僕は大バカだ・・・



おそらく彼女は必死の想いで「ブログを見て」って言ったに違いない・・・





もう消灯時間は過ぎていたが僕は医局を飛び出して美羽の部屋へ向かった
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