愛しのマイ☆ドクター
エピローグ

ナースステーションにて

「ねえねえ、聞いた?」



「畠島先生と咲原美羽のこと?」



「そうそう。あの先生純情っぽかったのにちゃっかりやることやってたんだよねー」



「咲原美羽ってまだ15だったんでしょ。じゃあ・・・もしかして犯罪?」



「やだー しゃれんなんないでしょ、それー」



「だってその責任とって畠島先生辞めちゃったんでしょ?ブログにそれっぽいことが書いてあったから」



「そうなの?なんて書いてあったの?」



「ちょっと待って。今見せてあげるから」



「えーっとなになに・・・ 『ファンのみなさん 事務所のみなさん その他大勢の美羽がお世話になったみなさん 今まで本当にありがとうございました 美羽の分も幸せな人生を送ってください。 そして・・・先生・・・ 人生の最後に先生と出会えて美羽は本当に幸せだったよ。心から愛してる。でもいつか美羽以外の女の子と幸せになってね。さようなら』 ふうん結構けなげなこと書いてんじゃん」



「これもあってあの新曲『愛しのマイ☆ドクター』はすごいヒットになってるらしいよ。なんでも今までのJポップの売上記録も着うたダウンロード記録もどんどん塗りかえていってるんだってさ」





「あなたたち 何を無駄なおしゃべりしてるのっ!」



「はい すみません 岡崎主任!」



「おー 怖っ・・・」










畠島先生・・・






後悔してないですよね・・・






美羽ちゃんは先生が主治医で本当に幸せだったと思いますよ・・・






誰も先生と美羽ちゃんのことを責めたりはしてませんよ・・・
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