愛しのマイ☆ドクター
『でね・・・』



美羽が話を続けようとしたとき

消灯のアナウンスが院内に流れ出した



『もうこんな時間だよ』



『うん・・・』



『明日の夜もまた来るから

話の続きはそれからにしよう』



『わかった・・・』



と言った美羽の顔は

とても哀しげで

僕の心臓は張り裂けそうになった



でも医者として

精一杯の職業意識を取り戻して



『じゃあ おやすみ』



とそれだけ言って僕は病室を出た



それから白衣を脱いで

家に帰った



その間も

帰ってからも

ベッドに入ってもずっと

今夜美羽から聞いたことを

考え続けていた



彼女の話は

あまりにもショッキングで

僕の中で消化しきることは

できなかった



結局

ほとんど眠れずに朝になった

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