愛しのマイ☆ドクター
それから数日
美羽はほとんど
口をきかなかった
毎朝の回診では
調子をたずねても
「べつに・・・」
という返事しか返ってこない
それでも夜は
いつもの時間に
部屋をノックしてみたけど
いつも反応はなかった
投与を始めた様々な薬剤の副作用で
気持ちが悪かったり
眠くなったりもするので
僕はあえて部屋に入って行かないようにした
ドアを開けて
「おやすみ また明日」
とだけ言い残して帰宅した
そんなことが数日続いた
そしてある朝
いつもの回診でいつもと同じように
「調子はどう?」
とたずねた僕に美羽が反応した
『ねえ 先生』
『うん?』
『こんなことしたってムダなんでしょ?』
美羽の口調は
どことなく寂しげだった
美羽はほとんど
口をきかなかった
毎朝の回診では
調子をたずねても
「べつに・・・」
という返事しか返ってこない
それでも夜は
いつもの時間に
部屋をノックしてみたけど
いつも反応はなかった
投与を始めた様々な薬剤の副作用で
気持ちが悪かったり
眠くなったりもするので
僕はあえて部屋に入って行かないようにした
ドアを開けて
「おやすみ また明日」
とだけ言い残して帰宅した
そんなことが数日続いた
そしてある朝
いつもの回診でいつもと同じように
「調子はどう?」
とたずねた僕に美羽が反応した
『ねえ 先生』
『うん?』
『こんなことしたってムダなんでしょ?』
美羽の口調は
どことなく寂しげだった