愛しのマイ☆ドクター

『よし　これでＯＫ♪

今夜先生帰ったらすぐに

メールするね』



『わかった。で　もう一つのお願いって？』



『うん・・・あのね・・・

美羽に外泊許可出して欲しいの』



『外泊？いつ？』



全然予想外のお願いに

僕は美羽の真意を

図りかねた



『まだちょっと先になると思うけど・・・

美羽ね　新曲出したいの

そのための作詞を

今やってるの』



『作詞なんか

今までやったことあるの？』



『ちょっとだけね

でもちゃんとした

曲として書くのは

これが初めて』



『ふうん　それが外泊と

どういう関係があるの？』



『レコーディングが決まったら

そのときだけ病院を出たいの』



『なるほど・・・』



『美羽ね　さっき言ったように

もう前向きになろうと思うの

だからそれにはね

やっぱりアイドル咲原美羽でないと

できないの

そうやって考えたら

新曲出したくなって

美羽は自分の活動の中で

やっぱり歌が一番好きだから』



『ふうん・・・』



『もちろん治療も続けるよ

外に出るのはレコーディングだけだから

ね　先生？　いいでしょ？』