碧色の君へ



いわゆる「クォーター」らしい碧は、綺麗な目をしていた。

その目の色から名前が付いたというのだから、激しく納得出来る。



学校でも
一番格好良くて、綺麗で、
一番勉強が出来る男の子。



お母さん同士が職場仲間でなかったら、出会うはずもない。

そんな彼は…私の自慢の幼なじみだった。
自慢の、優しいお兄さんだった。



優しくて、大好きだった。


でも…特に私が好きだったのは、「私のことを好きな碧」だったように思う。



碧が私を想ってくれている、その気持ちには気付いていた。



< 15 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop