碧色の君へ
―――"You are my love too."
私の初恋も、きっと君だった。
ペンを祐樹に返して、私は紙質がだいぶ柔らかくなってしまったそのカードをそっと折り畳んだ。
そして自分の髪に付いていた小さなピンを一つ外す。
カードと四つ葉のクローバーをそっと重ね合わせて、ピンで留めた。
やっぱりこの二つは一緒に流れて行って欲しい。
私はクローバーに軽くキスをした。
「夏海の願い事が叶いますように」
碧は私にそう言ってくれた。
だけど今、私には数え切れないくらいたくさんの願い事がある。
仕事がうまく行きますようにとか
いい彼氏が出来ますようにとか
そんなものがはるかにちっぽけに思えるくらいに。
もっともっと叶って欲しい事がある。