碧色の君へ
碧は小さく笑って、だけどすぐに起き上がった。
つられて私も起き上がって、手を地面につけたままその顔をまっすぐと見つめる。
いつの間にか、その表情は真剣なものになっていた。
こんな碧を見たことがなかった。
『…あお、い?』
『好きな女の子がいるんだ』
ひゅうっと風が吹いた。
瞬きをすることも出来ずに、私は目の前の男の子を見つめた。
『その子をね、お嫁さんにしたいんだよ』
四つ葉のクローバーは、お願い事を叶えてくれる。