Lovely Teacher !~先生好きです!【完】
第一章
新任教師
春、桜が咲く4月、県下1、2を争う進学校、誠心女学院高等部にまるでモデルのような容姿の教師がやってきた。
「では次に新任の先生を紹介します」
それまで長い校長先生の挨拶にうんざり気味の生徒たちは、少々だらけムードだった。
「それでは2年A組副担任、高杉先生よろしくお願いします」
その言葉を聞いて美琴は何気なくそちらを見た。
「2年の英語を担当します高杉です、まだ大学を出たばかりで皆さんと年齢も近いということで兄貴と思って仲良くしてください。よろしくお願いします」
「きゃ~っ★☆すてき~超カッコイイ!!!!」
「美琴~何あの先生超イケメンじゃない?本当に教師なの?」
高杉先生の挨拶が終わるや否や講堂のあちらこちらから奇声とも言える声が上がった。
彩が横で興奮気味に話しかけてきた。
「う~ん確かにカッコイイね~でもなんで女子高にあんな若い男性教師が来たんだろ」
「そうね確かに・・・なんか訳アリなのかな?」