Lovely Teacher !~先生好きです!【完】
「あっ先生からだ」
「あれ~愛しの王子様から~?」
彩の冷やかしを横で聞きながら通話を押すと先生の優しい声が聞こえた。
「青葉?オレ。今どこにいる?」
「えっと、彩の家に来ていて・・・・・」
「上野の家?そっかじゃあ今日は無理かな」
「えっ?何か用事でもあったの?」
「今日、友也たちが俺の家に来るって言うから青葉もどうかなって思ってたんだけど上野の家に居るんじゃ無理かな」
チラッと彩の方を見るとなんとなく雰囲気で気づいたのか小声で≪行って来なよ≫
と言った。
でも・・・・・
今日は私の話を聞いてもらうのに彩のママにイチゴタルトまでを作ってもらったのに彼氏から誘われたからってごめん帰るねとは中々言いづらい状況だった。
美琴が答えを渋ってると、高杉は「もし良かったら上野も一緒に連れておいでよ」と誘ってくれた。それを彩に伝えると二つ返事でOKしてくれた。
「それじゃ先生、彩と一緒に行くね。彩の家と先生の家すごく近いから二人で歩いていくから。多分15分くらいで着くと思う」
「分かった、じゃ気をつけておいで」