Lovely Teacher !~先生好きです!【完】
「先生、なんでそんな会社の御曹司が教師なんてやってるの?家の仕事は?」
「俺さ、どうしても教師の仕事がしたくて親父に頼みこんで30歳まで教師の仕事やらせてもらえる事になってるんだよ。30になったらきっぱり教師辞めて会社に入る予定なんだ。まあ、俺は次男だから親父の跡を継ぐのは俺ではなく兄貴の方なんだけどね。えっと、これは内緒だから口外しないように」
「内緒って先生がTMNの御曹司ってこと?」
「もちろん、もしばれたら教師できなくなるからね」
「わかった黙ってる」
美琴は何故か先生には教師をやめて欲しくなかった。
何故だろう・・・?
先生が世界的財閥の御曹司・・・私だけ先生の秘密知っているんだ・・・・・。
美咲もクラスの誰も知らない・・・先生と私だけの秘密・・・・・
だって学院中の女子生徒の憧れの的の高杉先生から食事に誘われただけでなく先生のヒミツまで知ってしまったんだもん。
美琴はなかなか寝付けなかった。
寝ようと思うと先生の顔が浮かんできてそのたび美琴の心はドキドキがとまらなくなる。
≪私、先生のこと好きになっちゃったのかな?≫
≪でも、私が好きになってもきっと先生は私なんて相手にしてくれないよね?・・・・≫
そう思うだけで美琴は胸が締め付けられるくらい悲しくなった・・・・・・。